プロ野球のファーム。
イースタン・リーグとウエスタン・リーグがありますが、何故イースタン7球団、ウエスタン5球団と歪な数字になっているのでしょうか?
そうなった理由について書いてみたいと思います。
プロ野球のファームは何故イースタン7球団ウエスタン5球団?
その理由は2004年の近鉄・オリックスの合併、楽天イーグルスの誕生にあります。
近鉄バファローズとオリックスブルーウェーブが合併しオリックスバファローズの誕生。
近鉄バファローズが消滅し、合併チームの選手の半分が新球団である楽天イーグルスに移ったのです。
その際、オリックスは本拠地が神戸のままウエスタン・リーグに残り、新球団の楽天は宮城を本拠地とし、イースタン・リーグに入りました。
簡単に言えば、近鉄が消滅し楽天が誕生。
大阪の藤井寺球場に本拠地があったウエスタン・リーグの近鉄が無くなり、本拠地が宮城の楽天がイースタン・リーグに加盟。
元々、6球団6球団だったファームは、イースタン7球団、ウエスタン5球団になったのです。
こんな感じに変わったのです。
2004年
イースタン・リーグ(6球団)
北海道日本ハムファイターズ(千葉・鎌ヶ谷球場)
千葉ロッテマリーンズ(埼玉・浦和球場)
西武ライオンズ(埼玉・西武第二球場)
東京ヤクルトスワローズ(埼玉・戸田球場)
巨人(神奈川・読売ジャイアンツ球場)
湘南シーレックス(横浜DeNA2軍)(神奈川・横須賀スタジアム)
ウエスタン・リーグ(6球団)
福岡ダイエーホークス(福岡・雁ノ巣球場)
広島東洋カープ(広島・由宇球場)
阪神タイガース(兵庫・鳴尾浜球場)
サーパス神戸(オリックス2軍)(兵庫・神戸北球場、神戸球場)
大阪近鉄バファローズ(大阪・藤井寺球場)
中日ドラゴンズ(愛知・ナゴヤ球場)
2005年
イースタン・リーグ(7球団)
北海道日本ハムファイターズ(千葉・鎌ヶ谷球場)
東北楽天ゴールデンイーグルス(宮城・利府球場)
千葉ロッテマリーンズ(埼玉・浦和球場)
インボイス(西武ライオンズ2軍)(埼玉・西武第二球場)
巨人(神奈川・読売ジャイアンツ球場)
東京ヤクルトスワローズ(埼玉・戸田球場)
湘南シーレックス(神奈川・横須賀スタジアム)
ウエスタン・リーグ(5球団)
福岡ソフトバンクホークス(福岡・雁ノ巣球場)
広島東洋カープ(広島・由宇球場)
阪神タイガース(兵庫・鳴尾浜球場)
サーパス神戸(オリックス2軍)(兵庫・神戸球場)
中日ドラゴンズ(愛知・ナゴヤ球場)
もし、楽天が宮城を本拠地としなかったら6球団6球団になっていたかも
もし、仮にですが、楽天が本拠地を宮城県に置かなかったとしたらです。
イースタン6球団、ウエスタン6球団は継続されたのではないかと思います。
当時、考えられていたのですが、日本列島を見てみると、プロ野球の球団が無いのは四国と東北。
楽天が四国に本拠地を置く可能性もあったんです。
四国に置いた場合、おそらく愛媛県の松山(松山坊っちゃんスタジアム)になっていた可能性が高いですが。
そうなると、楽天がウエスタン・リーグに加盟し、イースタン6球団、ウエスタン6球団は、そのまま続いていたと思います。
7球団5球団になったのは、楽天が東北に本拠地を置いたのが原因です。
また、「楽天が東北に本拠地を置いたままでも、ウエスタンリーグに入れば良かった」という考えもあります。
しかし、そもそも「イースタン」、「ウエスタン」は「東西」という意味。
根本を変えないといけなくなりますから。
そして、楽天がウエスタンに入った場合、ウエスタンの他の球団の試合での移動も大変ですからね。
移動時間もかかるし、一番は移動費が高額になるのも問題でしょう。
そんな問題や、他にも問題があり、最終的に楽天はイースタンリーグに加盟したんだと考えられます。
まとめ
プロ野球のファームがイースタン7球団、ウエスタン5球団になっている原因について書きました。
2004年に楽天が新球団として誕生した時、本拠地を宮城に置きイースタンリーグに加盟したのが原因でした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。