ヤクルトスワローズの村上宗隆選手のドラフト順位です。ドラフトは1位。しかし、1位は1位でもハズレ1位です。
まず、ヤクルトは最初の入札で早実の清宮幸太郎選手を7球団競合の末、外します。阪神、巨人、ヤクルト、ソフトバンク、楽天、日本ハム、ロッテの7球団が競合し、日本ハムが交渉権を獲得しました。
そして、ハズレ1位の入札で、ヤクルトは村上宗隆選手を指名。巨人、ヤクルト、楽天の3球団が競合。見事、村上選手の交渉権を獲得しました。
ということで、村上選手はハズレ1位だったんです。しかし、ハズレ1位でも3球団が競合。プロからの評価は高かったと言えます。
ちなみに、この年のドラフトの「高校BIG3」は、早実・清宮幸太郎内野手、広陵・中村奨成捕手、履正社・安田尚憲内野手。村上選手は3人の内には入っていませんでした。
清宮は7球団競合で日本ハムに。中村は2球団競合で広島に。安田はハズレ1位ですが3球団競合でロッテに指名されました。
プロの評価は安田選手と同じくハズレ1位の3球団競合になるかも知れませんが、マスコミ的には村上選手は、この3人の次の評価だったということです。
ヤクルト村上宗隆選手と、高校BIG3であった日本ハム・清宮幸太郎、広島・中村奨成、ロッテ・安田尚憲の現在までの成績を比較してみます。
村上宗隆
2018年 6試合 打率.083 1本塁打 2打点
2019年 133試合 打率.229 33本塁打 92打点 (9月12日時点)
清宮幸太郎
2018年 53試合 打率.200 7本塁打 18打点
2019年 71試合 打率.194 7本塁打 27打点 (9月12日時点)
中村奨成
2018年 1軍出場なし
2019年 1軍出場なし (9月12日時点)
安田尚憲
2018年 17試合 打率.151 1本塁打 7打点
2019年 1軍出場なし (9月12日時点)
こう見てみると、村上選手の成績がずば抜けていますね。中村選手は1軍出場は全くありませんし、安田選手も1年目に少し成績を残しましたが、2年目は1軍出場なし。清宮選手も、1年目はそれなりの成績でしたが、2年目は伸び悩んでいます。
入団2年目なので、今後は分かりませんが、現時点では村上選手が頭一つ、二つ、抜け出したのは間違いありません。
村上宗隆選手の出身高校。高校は福岡の九州学院高校です。
九州学院高校は高校野球の名門校。甲子園出場も何回もある学校です。
村上選手自身は甲子園出場は1回だけ。1年夏の甲子園に出場しましたが、初戦で遊学館高校に敗退。村上選手は1年生ながら4番ファーストで出場しますが、4打数無安打に終わっています。
また、九州学院高校出身のプロ野球選手は次のような選手がいます。
園川一美(元千葉ロッテ)、東瀬耕太郎(元近鉄)、井場友和(元日本ハム)、今村文昭(元オリックス)、吉本亮(元ヤクルト)、高山久(元阪神)、小田裕也(オリックス)、島田海吏(阪神)等がいます。
その他にも多数の選手がいますが、村上選手の活躍次第では、今後、もっと増えるのではないでしょうか。
次に、村上宗隆選手の年俸推移です。次のようになっています。
2018年 720万円 6試合 打率.083 1本塁打 2打点
2019年 800万円 133試合 打率.229 33本塁打 92打点 (9月12日時点)
となっています。まだ、1000万円も貰っていなかったのですね。費用対効果が良すぎます。
おそらく、来季、2020年の年俸は最低でも3000万円。良ければ、4000万円、5000万円まで上がることが予想されます。
そして、この調子で行けば、2,3年後は大台の1億円にも到達することでしょう。
ー追記ー
2019年12月17日、村上宗隆選手が2020年の推定年俸4500万円で契約更改しました。
ヤクルトスワローズの村上宗隆選手について書いてみました。出身は九州学院高校で、2年前のドラフトでは3球団が競合の末、ハズレ1位でヤクルトに入団。
そして、2年目の今季の大ブレーク。今後の活躍が大いに注目される選手です。