「師走の候」。
「師走」という言葉はよく聞きますが、「師走の候」というのは、ちょっと聞きなれない言葉です。
読み方や意味などを調べてみました。
師走の候の読み方は何と読むのか?
まず、最初に読み方です。
「師走」だけでも、読み方がちょっと難しいですが、「師走」は「しわす」と読みます。
ここまでは、読める方が多いんではないでしょうか?
問題は「師走の候」です。
こうなると、読めない方が多くなるんでは?
「師走の候」は「しわすのこう」と読みます。
読めなくはないかもしれませんが、やはり、少し難しいですよね。
師走の候の時期はいつからなのか?
次に、「師走の候」の時期です。
時期は、これも知っている方は少ないかもしれません。
実は、私も知りませんでした(泣)。
時期については、「12月頭~12月中旬」になります!
ですので、12月に入ってから使い出して、中頃には使い終わらないといけないんですね。
2週間くらいの間になります。
けっこう、短い期間ですね。
どうして、そんなに短い期間なんでしょうか?
というのも、12月の時候の挨拶は4つあるんですね(12月以外も4~5あります)。
「時候の挨拶」というのは「季節を話題にした挨拶」という意味ですが・・・
12月の「時候の挨拶」は次のようになっています。
初旬
初冬の候
師走の候
中旬
師走の候
寒冷の候
下旬
寒冷の候
歳末の候
上旬に「初冬の候」、「師走の候」。
中旬に「師走の候」、「寒冷の候」。
下旬に「寒冷の候」、「歳末の候」。
それぞれ、2つづつあるんですね。
ですので、「師走の候」は、12月上旬~中旬にかけて使うことになります。
下旬には「寒冷の候」「歳末の候」がありますから、いつまでも「師走の候」を使っていると、ちょっと恥ずかしい事になってしまうかもしれません(笑)
師走の候の例文は?
最後に、「師走の候」を使った例文を挙げてみます。
「師走の候、皆様におかれましては、ますますご清祥のことと心よりお喜び申し上げます」
です。
12月の初旬から中旬にかけて手紙を書く場合、このような挨拶から入るということなんですね。
普段の生活では、絶対に使わないような挨拶です。
手紙の中だけの挨拶という感じがします。
まとめ
「師走の候」の読み方、時期、例文について書いてみました。
読み方は「しわすのこう」。
時期は「12月初旬~中旬」。
例文は「師走の候、皆様におかれましては、ますますご清祥のことと心よりお喜び申し上げます」
でした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。